前作「孤高の遠吠」が大きな話題を集めた注目の新鋭、小林勇貴監督が記念すべき商業映画デビューを飾った衝撃の問題作。実在の事件をモチーフに、行き当たりばったりに次々と4人もの命を奪っていった一家の狂気の暴走を、“家族のため”とためらいなく凶行に走る実行犯の次男の視点から鮮烈に描き出す。主演は「トリガール!」の間宮祥太朗。家族想いの主人公タカノリは、情緒不安定な組長の父・テツジと、ヒステリックな母・ナオミを借金苦から救う為、兄・サトシと共に近所の資産家一家の現金強奪を実行する。しかしあまりにお粗末な強盗の末、資産家の息子を殺害し事態はエスカレート。止まらないアドレナリンと「家族のため」という合言葉を胸に、タカノリ達の人殺しは狂いに狂い咲いていく