「チチを撮りに」の中野量太監督が『紙の月』の宮沢りえを主演に迎えて贈る感動の家族ドラマ。夫が蒸発し、中学生の娘がイジメに苦しむ中、突然余命2ヵ月と宣告された主人公が、絶望することなく持ち前の明るさで家族の再建に奔走していく姿を描く。第40回日本アカデミー賞で、宮沢りえと杉咲花が最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞を受賞。
銭湯“幸の湯”を営む幸野家。しかし父が一年前に蒸発し、銭湯は休業状態に。母・双葉はパン屋でパートをしながら中学生の娘・安澄を育てている。そんなある日、突然倒れた双葉は、ガンで余命2ヵ月と宣告される。ショックを受けつつも、現実に気丈に立ち向かい、家出した夫の捜索や銭湯の再開、学校でイジメに遭っている娘を叱咤して独り立ちさせる、といったやらなければならないことをリストアップし、すぐさま行動に移す双葉だったが