ジョージ・マロリーと相棒アンドリュー・アーヴィンは、1924年6月8日に実は世界初のエベレスト登頂に成功していたのでしょうか? その真相は、彼らが所持していた小さなコダックのカメラしか知り得ません。70年後、カトマンズの町で若き日本人記者の深町は、それらしきカメラを目にします。それは、何年にもわたって行方不明とされていた謎めいた一匹狼の登山家、羽生丈二の手の中に…。やがて深町は、あまりにも過酷な挑戦に全身全霊をささげる登山家たちの世界に足を踏み入れ、神々の山嶺に向かって一歩ずつ進んでいきます