アニメ版、ドラマ版で人気を呼んだ『アダムス・ファミリー』の初の映画化である。
とある街に、一軒の不気味な巨大屋敷があった。住人のアダムス一家は当主・ゴメズを始め、魔女の血を引くモーティシア夫人、ウェンズデーとパグズリーの姉弟、夫人の実母・グラニー、使用人のラーチそして手だけしかないハンドの7人暮らし。傍から見れば不気味で暗く陰鬱な雰囲気漂う一家だが、これが日常であり常識。膨大な資産を持つ彼らは何不自由なく幸せに暮らしていた。だがゴメズは、25年前に失踪したアダムス家の長男である兄・フェスターの行方を一人案じ続けていた。
一方アダムス家の顧問弁護士であるタリー・アルフォードは長年に渡る高利貸しへの借金の返済のため、アダムス家に何かと事業に誘い込むが悉く却下される。高利貸しのクレイブン夫人に追い詰められたアルフォードは、彼女の息子・ゴードンがフェスターに生き写しな事に気付くと、ゴードンをフェスターに変装させアダムス家の財産を強奪させる計画を持ちかけた。そして降霊会の儀式の際に見事にアダムス家をだまし、ゴードンはまんまと潜入に成功する。