『ルーム』の原作・脚本などを担当したエマ・ドナヒューの小説を、『Homemade ホームメード』などのセバスティアン・レリオ監督が映画化した歴史ミステリー・ドラマ。19世紀半ばのアイルランドを舞台に、4か月も食事をせずに生きている少女を観察するため、敬虔(けいけん)な信者たちが暮らす村を訪れた看護師を描く。
アイルランド飢饉がおさまってから10年後の1862年。イギリスの看護師エリザベス・ライト(フローレンス・ピュー)はアイルランドのある村に呼ばれた。仕事は、断食を続けて生き続けるアナ・オドネルという少女を2週間観察してほしいとのことだった。彼女の存在が奇跡なのかそうでないのか、シスター・マイケルと8時間ごとに交代してアナと一緒に過ごすエリザベス。
アナは4ヶ月前から水しか飲んでいないということだったが、それが嘘のように肉付きもよく元気だった。エリザベスはアナの母親・ロザリーンや、家族のキティがこっそり食物を与えているのではないかと疑うが…。