アメリカ合衆国は単一の国ではない。そこには数多くの民族が混ざり合って暮らしている。はるばる遠い地から渡ってきて細々とビジネスをやっている者。不法ゆえに正規の権利を持たずとも情熱だけは迸る者。母国の家族を思い出しながら自分らしさを見つけようとする者。思い出したくもない辛い過去を抱えて生きている者。自分のアイデンティティを認められずに逃げてきた者。その全てがアメリカを構成していた。
モーテルを経営しているインドからの移民家族。両親のビザ問題のため息子のカビールをアメリカに残し、両親はインドへ戻ってしまう。カビールはモーテルの支配人をしながら、スペリング大会出場のためワシントンDCへ行く。