元CIAトップエージェントのロバート・マッコール(ワシントン)が、19秒で世の悪を完全抹消する“仕事”請負人(通称:イコライザー)として暗躍する姿をスタイリッシュに描いた「イコライザー」シリーズ。2014年に公開された1作目「イコライザー」では、昼はホームセンターの従業員として働くマッコールが、少女テリーを救うためにロシアン・マフィアを壊滅。18年の2作目では、タクシードライバーに転職。CIA時代の同僚が惨殺された事件の真相を辿る中で、自分と同じく特殊訓練を受け、悪に転じた人物と対決した。
マッコールはいつの日も、法や警察が介入できない暴力に苦しむ弱き人々を救うため、とてつもない強さで冷静沈着に悪を“抹消”してきた。マッコールの完璧な“仕事”遂行ぶりは、アメリカ版「必殺仕事人」と例えられ、今もなお多くのアクションファンを熱狂させ続けている。
シリーズ最終章となる本作は、ボストンを離れ、シリーズで初めて海外ロケを敢行。舞台はイタリアとなった。訪れたシチリアでの事件をきっかけに、肉体的にも精神的にも限界を迎えたマッコールは、南イタリアの静かな田舎町に辿り着く。優しい人々に救われたマッコールはこの街を安住の地と心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意。そこで穏やかに新たな人生を送るはずだった。しかしその小さな街に、やがてイタリア全土を恐怖に陥れる危険が迫った時、マッコールはシリーズ史上最も強大な悪と対峙することになる――。