「海辺の生と死」「夕陽のあと」の越川道夫監督が、忘れられない恋に執着し、孤独を埋め合わせるように男たちと体を重ねていくヒロインの心の彷徨と再生を、赤裸々な性愛描写とともに見つめたヒューマン・ドラマ。主演は「ふがいない僕は空を見た」「3泊4日、5時の鐘」の小篠恵奈。
複雑な環境にある家庭から逃げ出した17歳のあざみは、編集者のキタジマさんと付き合うことに。年の離れた彼と釣り合う女性になろうと頑張るが、仕事を優先する彼は見向きもしない。それ以降、ほかの誰かと付き合ってもキタジマさんのことが頭から離れないあざみだったが、純粋に思いをぶつけてくるノダくんが現れる。さらにさげすんでいた母の再会と死別に直面したことで、愛や生きることに対する考え方に変化が生じていく…。