「すべての見えない光」は、ピューリッツァー賞受賞の同名小説を基に描く、類のないリミテッドシリーズです。伝説のダイアモンドを手に、盲目のフランス人少女マリー=ロールと彼女の父ダニエル・ルブラはンドイツ軍に占領されたパリから逃亡。そのダイヤモンドを我が物にしようと、ゲシュタポの将校が、親子を執拗に追いかけます。やがて2人はサン・マロにたどり着き、そこで隠密のラジオ放送を通してレジスタンス運動を行っているマリー=ロールの叔父のところに身を寄せます。一方、違法放送を追跡するためにヒトラー政権に徴兵されたヴェルナーは、人を信じる心と希望を持ち続けるマリー=ロールが電波に乗せて発する言葉に共感し、心密かにつながりを感じていました。かつてはのどかで美しかった海辺の町で、絶望的な中でも志を同じとするマリー=ロールとナチス兵のヴェルナーの容赦ない運命が交錯します。
「すべての見えない光」では、10年にわたって交差するマリー=ロールとヴェルナーの人生を通して、計り知れない人と人とのきずなの強さを描きます。たとえ絶望の淵に立たされているときでさえも、そのきずなが希望を持ち続けるための一筋の光となるのです。全4話のリミテッドシリーズ。監督はショーン・レヴィ、脚本はスティーヴン・ナイトが務めます。マリー=ロール役は、新人のアリア・ミア・ロベルティとネル・サットンとがそれぞれ青年期と幼少期を演じます。出演はほかに、マーク・ラファロ (ダニエル・ルブラン役)、ヒュー・ローリー (エティエンヌ役)、ルイス・ホフマン (ヴェルナー役)、ラース・アイディンガー (フォン・ランペル役)、マリオン・ベイリー (マネック婦人役)。