フランシス・フォード・コッポラ監督が、マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーンら豪華キャストで、1947年のニューヨークを舞台に、マフィアのボス、コルレオーネと、彼に忠誠を誓う“ファミリー”の姿を描いたマフィア映画の金字塔。アカデミー賞では、作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞。
邸内のブラインドが下された書斎で、タキシード姿の右胸に血のような真っ赤な薔薇をさしたビトが、訪ねてきた友人の嘆願に耳を傾けていた。自分をすがってくる者には愛と権力、知力で十分に報いた。それがドン、ゴッドファーザー(名付親)としての義務、尊厳であった