フランク・ハーバートによる大長編SF小説をデビッド・リンチ監督が映像化したSF大作。“デューン”と呼ばれる砂漠の惑星アラキスを舞台に、覇権をめぐって繰り広げられる勢力争いを、壮大なスケールで描く。
人類が恒星間帝国を築きあげた遥か未来。人類文明は大王皇帝、恒星間輸送を独占する宇宙協会、惑星領土をもつ大公家連合の三勢力に分裂していた。皇帝シャッダム4世(ホセ・フェラー)は、従弟にあたる公爵レト・アトレイデス(ユルゲン・プロホノフ)に砂丘(デューン)として知られる砂漠の惑星アラキスを新たな土地として与えた。アラキスは、不老不死の薬物メランジの唯一の産出星であり、莫大な富をもたらす惑星であった。しかし皇帝は、アトレイデス家の仇敵ハルコネン家と結びつき、大公家のあいだで人気のあるレトを、なんとか失脚させようと企んでいた。