1980年代以降、アメリカは麻薬問題に悩まされ、麻薬取締局(通称DEA)は要員を南米の生産国に送り込み、現地の当局と協力して解決を試みる。だが現地の政府・軍・警察は麻薬組織と結びついていることが多く、取り締まりは困難を極める。
物語は麻薬取締官である主人公のモノローグを中心に展開され、コロンビア版の大河ドラマのような手法が取られる。ある種の歴史物であるし、実際の映像が要所要所に挟まれる構成を取り、史実をなぞっていることがわかる。
物品の密輸で財を為しつつあったエスコバルが、コカインの製造密輸に乗り出したことでコロンビア最大最悪のカルテルを形成していくところから物語は始まる。