ポール・ニューマンが主演を務め、賭けビリヤードの世界に生きる男の転落と再起をモノクロ映像で描いた名作。ウォルター・テビスの同名小説を原作に、「オール・ザ・キングスメン」のロバート・ロッセンが監督を務めた。
賭けビリヤードのプロとして頭角を現した若きハスラーのエディは、負け知らずの大物ハスラー、ミネソタ・ファッツに戦いを挑む。勝負の前半は圧倒的にエディの優勢だったが、油断して酒を飲んだために逆転負けを喫し、一文無しになってしまう。酒びたりの荒んだ生活を送るようになった彼は、足の不自由な女子大生サラと恋に落ち、一緒に暮らし始める。ある日、エディは賭博師バートから、ファッツと再戦するための手助けをすると持ちかけられるが……。
1962年・第34回アカデミー賞で撮影賞と美術賞を受賞。1986年にはマーティン・スコセッシ監督、ニューマン&トム・クルーズ共演による続編「ハスラー2」が製作された。