わたしは正しいのか? 1972年のオリンピックで11人のアスリートが殺された深い哀しみの中、政府がくだした決断は<報復>―― スティーヴン・スピルバーグ監督が、1972年のミュンヘン・オリンピックで起きたパレスチナ・ゲリラによるイスラエル選手殺害事件とその後のイスラエル暗殺部隊による報復の過程をエリック・バナ主演で描いた問題作。原作は、暗殺部隊の元メンバーの告白を基にしたノンフィクション『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』。
 1972年9月5日、オリンピック開催中に11人のイスラエル人選手がゲリラ“ブラック・セプテンバー”に殺された。人一人殺したことのないアヴナーは暗殺チームのリーダーに任命される。指示のままにターゲットを一人ずつ消して行く彼と仲間達。次第に彼らは見えない恐怖と狂気の中を彷徨う