アニメのほかミュージカル舞台でも人気を博している「テニスの王子様」の劇場版。シリーズ初のフル3DCGアニメとして製作され、原作漫画「テニスの王子様」と「新テニスの王子様」の間の空白の3カ月に起きた、これまで明らかにされていなかったエピソードが、原作者である許斐剛の製作総指揮・プロデュースのもとで描かれる。全国大会決勝の死闘を制し、さらなる強さを求めて単身アメリカへ武者修行の旅に出た越前リョーマは、現地について早々、家族旅行でアメリカを訪れていた同級生の竜崎桜乃がギャングにからまれている場面に遭遇する。桜乃を助けるためリョーマはテニスボールを放つが、同時に放たれた車イスの謎の人物によるボールがぶつかり、その衝撃で時空が歪んでしまう。気が付くとリョーマは、かつて「サムライ」と呼ばれ、世界のトッププレイヤーを震撼させた若き越前南次郎が活躍している時代にたどり着いていた。本編の一部シーンが異なる「Decide」と「Glory」という2つのバージョンで上映され、「Decide」では青春学園中等部のテニス部部長・手塚国光と立海大附属中学校部長の幸村精市ら、「Glory」では氷帝学園中等部部長の跡部景吾と四天宝寺中学校部長の白石蔵ノ介らが登場する。