アメリカの探偵小説家:マイクル・コナリーが2005年に発表した同名小説の映画化で、ロサンゼルスで愛車リンカーンを事務所代わりにして精力的に活動している敏腕弁護士:ミックが、娼婦の殺人未遂容疑で起訴された資産家の息子の弁護を担当することになるが、調査を進めてゆく中でミック自身の過去にも係る意外な真相が暴かれていき…という先の読めない法廷サスペンスで、弁護人と依頼人の間で交わされた情報は他者に開示できない―“秘匿特権”が物語の重要な鍵となっています。

ミック・ハラーはLAで活動している刑事専門の弁護士である。いつもリンカーン・タウンカーでLAの裁判所を巡回して金になる仕事を探し歩いている。
そんなある日、保釈金金融業者のバルからイングルウッドで金になる一件があると教えられる。
バルによれば金持ちの不動産業者の息子ルイス・ルーレが強襲とレイプの容疑で逮捕されたと言う。
そこで、イングルウッドの裁判所でルーレと面会して100万ドルの保釈金でなんとか保釈を勝ち取る。ミックがルーレの件を担当する一方、検察側はルーレの担当をミックの前妻のマギーからミントンに交代させる。
ルーレは強く無実を主張し、被害者の女性に嵌められたと言い張る。一方、新たに担当となった検事のミントンは強気な態度を示す。ミックは調査員のフランク・レビンと共に事件の真相を追ううちに、この一件が以前自分が担当して無実を主張する被告に死刑の代わりの無期懲役という司法取引に応じさせた強姦殺人事件と酷似している事に気がつく。
やがて、ルーレ自身がその一件について「自分が殺った」とミックに対してあっさり認めたのだが、ミックとルーレの会話は弁護人と依頼人との間で守秘義務があり、これを破れば法曹資格を失ってしまう。
ルーレの裁判の弁護を続けながら、ミックは守秘義務の壁を越えて過去の過ちを正そうと奮闘する。