Call BoyCall Boy

劇団「ポツドール」を主宰するかたわら「愛の渦」「何者」の映画監督、三浦大輔が、2016年に手がけた石田衣良原作、松坂桃李主演の舞台を、再び松坂桃李を主演に迎えて映画化した愛のドラマ。ふとしたことから女性専用コールクラブで働き始めた青年が、様々な女性と体を重ねていく中で彼女たちの悩みや欲望を受け止めていくとともに、自らも成長していく姿を、妥協のない性愛描写を通して描く。
主人公の森中領(もりなかりょう)は東京の名門大学生。日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。ある日、領の中学校の同級生で、ホストクラブに勤める田嶋進也(たじましんや)が、美しい女性をバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。「女なんてつまんないよ」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がける女性専用コールクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく