「鉄道員(ぽっぽや)」の浅田次郎と降旗康男監督が8年ぶりにコンビを組み、妻夫木聡主演で贈る痛快時代活劇。幕末を舞台に、三人の災いの神様に取り憑かれてしまった下級武士が奮闘していく姿をコミカルに描く。
時は幕末。下級武士の別所彦四郎はある日、昌平坂学問所のライバルで今では軍艦頭取に出世した榎本武揚と再会する。実は、彼が出世した本当の理由は、向島の“三囲(みめぐり)稲荷”にお参りしたからだと聞いた彦四郎は、やがて“三巡(みめぐり)稲荷”を発見、思わずお祈りする。しかし、そこは災いの神を呼び寄せる“みめぐり”違いのお稲荷様で、彦四郎は貧乏神と疫病神そして死神にまで取り憑かれてしまう