機関銃や蒸気機関車と魔法が混在する、中世と近代が入り混じる世界を舞台とし、人名や地名や設定などはスラヴ文化から多くを借りる。ラヴカ王国は、怪物ヴォルクラが人々を襲う「影溜まり」と呼ばれる超自然的な領域で東西に分断されている。ラヴカには各々が特定の魔法をふるう「魔法師グリーシャの騎士団」が存在する。一般人は第1軍を、グリーシャは第2軍を構成する。主人公のアリーナ・スターコフは、すべての国民が受けなければならないグリーシャの判別試験を避けてきたが、「影溜まり」に対抗できる、「太陽の召喚者」と呼ばれる伝説的なグリーシャであることが判明する。アリーナは幼馴染の「追跡者」マルと引き離され、キリガン将軍によって首都の小王宮に連れてこられてグリーシャとしての訓練を受ける。強力なグリーシャでもあるキリガンを恋するようになるが、闇に落ち、「影溜まり」を作り出したのはキリガンだと、その母バグラに明かされて王宮を逃げ出す。キリガンのスパイのジェンヤが王を病気にする。数百年前、グリーシャが迫害されていたころ、王に愛する女性を殺されたキリガンが怒りのあまり「影溜まり」を作り出している。
西ラヴカにいたキリガン将軍のスパイであるグリーシャのニーナは敵国フョーダのドゥルスケラ兵の魔女狩人マティアスに誘拐されるも、二人の乗る船は難破する。二人は親密となり、ニーナは危機に陥ったマティアスを奴隷商人と偽って捕らえさせて救うも、マティアスは裏切られたと思い込む。