太平洋戦争が勃発した翌年、秋田刑務所で深夜、佐久間清太郎(山田孝之)が脱走する
。小菅刑務所・浦田進(ビートたけし)看守部長は、そのことを所長から聞かされる。脱走した佐久間は、浦田の家を訪れ、「秋田刑務所では囚人を殴るんです。寒いし、人間扱いしていなんです。だから、偉い人に訴えてもらおうと思って」と話をしにくるのだった。
再び逮捕された佐久間は、網走刑務所へと収監される。佐久間が小菅刑務所にいた時、「佐久間を手なづけた」と見られていた浦田は、網走刑務所へと転任となる。後ろ手錠に加え、足錠まで行われ、浦田は佐久間を逃がすまいとする。だが、佐久間は味噌汁を塗って扉の錠を腐食させるという手口で脱走する。