日本画の学者・安西宗一郎は、慎ましい妻・郁子が性生活に興味はあるのに夫婦の営みに控え目な態度に不満を感じ、日記に本音を書き記す。宗一郎は書斎の鍵付きの引き出しに日記を隠すが、郁子が読むことを期待して鍵を置き忘れたフリをして外出する。書斎を掃除しに入った郁子が鍵を見つけて日記の存在を知り、宗一郎の思惑通りその日以来妻は密かに夫の日記を密かに読むようになる。後日、絵の批評会に出席した宗一郎と郁子は魅惑的な若者・木村健一と知り合うと、その夜夫は親しげに彼と話す妻に嫉妬していつも以上に妻を満足させる。