弁護士のユスフは、25年もの間疎遠になっていた吟遊詩人の父ヘヴェス・アリと、最後となるであろう長い旅に出ます。父と息子は、過去のわだかまりをほぐす一方で、将来に立ちはだかる問題を解こうとします。許し、許され、そして再び生きる希望を抱くための道のりが心を揺さぶる「叙情の宴」は、後悔を抱えたまま生きる人の心の奥に迫ります。