「愛を乞うひと」の平山秀幸監督が「かもめ食堂」「めがね」の小林聡美を主演に迎えて贈る人生賛歌のヒューマン・ドラマ。一人で暮らす50歳目前の主人公が、何気なくもかけがえのない日常の中で、それぞれに事情を抱えた周囲の人々と織りなす切なくも心温まる人間模様を丁寧な筆致で描く。
海辺の田舎町で一人暮らしをしている49歳の五十嵐芙美。気の合う職場の仲間たちとくだらなくも楽しいおしゃべりをしたり、“親友”である10歳の少年と遊びに出かけたりと、明るく日々を過ごしていた。ある日、車を運転していて、隕石と衝突するというあり得ない事故に遭遇し、それを幸運と喜ぶ芙美。そんな中、草笛が上手な男性・篠田吾郎と出会い、思いがけない恋の予感に心揺れる芙美だったが…。