大藪春彦賞受賞など、数々の国内ミステリーランキングを賑わせた沼田まほかるの同名小説を吉高由里子主演で映画化したミステリー・サスペンス。生まれながらに“人間の死”が拠りどころのヒロインのおぞましくも切ない半生と、その殺人履歴が綴られたノートを見つけた青年の運命を描く。監督は「心が叫びたがってるんだ。」の熊澤尚人。
亮介はカフェを営み平穏な日々を送っていたが突然、男手一つで育ててくれた父が余命わずかと診断され、婚約者の千絵がこつ然と姿を消してしまう。そんな時、実家の押し入れで『ユリゴコロ』と書かれた一冊のノートを見つける。そこには、人を殺すことに心の拠りどころを感じてしまう美紗子と名乗る女が、自らの殺人の記録と、洋介との運命的な出会いによって救われたことなどの衝撃的な告白が綴られていたのだが