父親にドイツのスパイ容疑がかけられ、売国奴の娘と呼ばれたアリシアにFBIの捜査官デブリンが接近してきた。ナチの残党と思しき人物セバスチャンが父の友人であったことから、アリシアにその内情を探って欲しいという依頼だった。舞台はリオ・デ・ジャネイロに移り、アリシアはそこでセバスチャンの求婚に応じるが、デブリンとの連絡も引き続き行われていた。やがて、彼女は屋敷の酒蔵で組織の秘密を突き止めるが、その事に気づいたセバスチャンは……。ヒッチコック作品の中では、スリラーの要素よりもメロドラマの色を濃くした作品。