第5回「女による女のためのR-18文学賞」を受賞した宮木あや子の小説を、「ソフトボーイ」の豊島圭介監督が、安達祐実主演で映画化した時代劇官能ロマンス。江戸時代末期の新吉原を舞台に、宿命に翻弄されながらも一途な恋を貫く遊女の姿を描く。
江戸時代末期の新吉原。囚われの身ながらも地道に働き、間もなく年季明けを迎えようとしていた人気女郎・朝霧は、縁日で半次郎という青年と出会う。幼い頃に母から受けた折檻のつらい記憶から、心を閉ざし空っぽな日々を送っていた朝霧だったが、半次郎に生まれて初めて胸のときめきを感じ、今まで知らなかった女性としての気持ちが徐々に目覚めていく。しかし、過酷な現実が彼女の運命を大きく変えてしまう