生涯現役を貫き、その飽くなき探求心と向上心で、90歳で亡くなるまで画業を極めるべくもがき続けた日本が世界に誇る天才絵師、葛飾北斎の謎に包まれた人生を、主演に柳楽優弥と田中泯を迎え、「余命」の河原れんのオリジナル脚本で映画化した時代劇。監督は「探偵はBARにいる」の橋本一。腕はいいが、食うことすらままならない北斎を、人気浮世絵版元(プロデューサー)蔦屋重三郎が目を付けるが、北斎はなかなか重三郎から認められない。歌麿や写楽などライバル達にも完璧に打ちのめされ、もがき苦しみ生死の境まで行き着き、大自然の中で気づいた本当の自分らしさ。北斎は遂に唯一無二の独創性を手にするのだった